aggiiiiiii/2012年8月/B6・36頁
「あなたが手にとっているこれはイギリス人の写真家、コリーヌ・デイ(Corinne Day/1965〜2010)についてのファンジンであるとともに、筆者であるわたしアギーのパーソナル・ジンでもある。おもに1990〜2000年頃のデイの活動について述べるつもりであり、それはその頃のロンドンのグレーでアンニュイな空気を両方の肺いっぱいに吸い込んですごしたわたしの記憶でもあり、そして孤独で、どうしようもなく悲しく、立っている場所がぐらぐらしそうになるほど不安で美しい瞬間を知っているならば、これはきっとあなたの物語でもあると思う。」(「はじめに」より)
1990年代初頭、当時まだティーンエイジャーだったケイト・モスとの仕事で頭角を現し、従来のグラマラスなファッション写真の世界に「リアルでダーティな」イメージを持ち込んで時の人となったコリーヌ・デイ。
2010年に45歳の若さで亡くなった彼女の生涯と作品について、著者が過ごしたロンドンの町と人との記憶を振り返りつつ綴ります。