武蔵野ヘルスセンター車窓課 編／2012年4月／A5・116頁

「『週刊車窓』は、家庭菜園の収穫高で一喜一憂し、仮想世界でのサンゴの買い付けで輝ける若さ（仮想世界上で）を浪費し、『賭博黙示録カイジ』に心打たれる武蔵野ヘルスセンター車窓課が、週末のヒマさ加減に任せて発行していたボンヤリフリーペーパーです。
…うらやましい…この頃（2010年）の平和さが本当にうらやましい…。この総集編を編集しながら、幾度となく当時の呑気な自分の胸ぐらをつかんでやりたい思いに駆られました。そんな心・激狭な人間が作っている本紙ですが、もしここで紹介されている車窓風景の中に、一つでもあなたが実際に見かけたものがあったとしたら、その時確かにあなたも私も、この区間の電車に乗って生きてたってこってす!!」（あとがきより）

「吉祥寺ー中野間の車窓風景をボンヤリ眺めるフリーペーパー」週刊車窓。
2010年1月から東日本大震災直前の2011年3月7日までの号を収録した、5冊目の総集編。
左頁にフリーペーパー再録、右頁に写真＋コメントの構成でお届けします。
季節の移り変わり、広告、人々のちょっとした振る舞い…面白くないわけがない定点観測モノですが、特筆すべきはそこから滲み出る作者の観察眼とユーモアと優しさ。
巻末付録として「【北上車窓】東京ー福島感の車窓風景を神妙な面持ちで眺める特別編」収録。
「本誌の売上の半分は、福島県の児童養護施設に寄付させていただきます」とのことです。